七月の手紙    2025


     八十才を過ぎてから

     ゆっくりと考えるようになりました

     いえ これまでも 沢山考えるほうでしたが

     いつも わーっと急いで考えていた気がします


     沢山考えるのと ゆっくり考えるのは

     走りながら話すのと 座って話すのくらい違う

     得られる結果が ふっくらと豊かです



     考えなければならないことを抱えて

     一日が過ぎ 二日が過ぎて その間に

     コロッ コロッと 視点が変わる

     あっ と思うような 新しいアイディアが

     どこからともなく 出てきたりします



     もったいなかったなぁ…これまでの人生

     十代はともかく 二十代 そして四十代以降

     こんなふうに 落ち着いて考えていたら

     あの失敗も この失敗も しなかったのにと

     誠に残念ですが その代わり ムチャもしないで

     つま~んない人生だったかもしれません



     今ごろ手に入れた 新境地

     どんなふうに展開するのかしら?

     さて この先が 楽しみです



堀江はるよ 
 
ちついて
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7月1日 七月の手紙 



   


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