七月の手紙  2019
 
   

          "貴女は 本当は素晴らしいのよ"

          …という言葉に 隠された否定に

          私も それを言った人も 気づいていなかった



          本当は素晴らしい?

          じゃ 今の私は何なの?

          今の私では いけないの?


          人生も半ばの ある日 そう思って

          私の人生は そこから 本当に始まった


             *    *    *


          "貴女は今 みじめな人 でも本当は…"

          慰めの言葉に応えて 私は懸命に

          みじめな人じゃなくなろうとしたけれど

          今なら分る 「みじめな人」なんて 居ない


          主観は様々だ

          百歩譲って あの時

          私の状況が みじめだったとしても

          私は 「みじめな人」じゃなかった

          「みじめな人」を作るのは

          いろんな幸せを知らない人の 恐怖心だ


             *    *    *


          マイクロチップのように埋め込まれた

          誤った情報を 一つ また一つ

          とげを抜くように 丹念に取り除いて

          長い年月を経た今 私は楽しく生きてます


          みんな こんなふうに

          誤って埋め込まれたチップを

          取り除けたら いいなぁと思います

       


                        堀江はるよ


  」                       
                     

 
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