十一月の手紙
 
 2021

 
  転びました

  ウォーキングからの帰りです
 

  そうそう 今日は鰹のタタキが安いんだった

  もう ひと頑張りして 寄って行こう…と

  スーパーの前の信号を 斜めに渡ろうとして

  歩道の縁に 足を引っかけました



  あ…と思った時は コンクリートの地面に

  突っ伏していて それって 横断歩道=車道

  横に止まっていたバスの中から 

  "だいじょうぶ ?!”という…声ではなく

  テレパシーが 束になって降ってきました



  とっさに跳ね起きた敏捷さは

  トシの割りには なかなかのものでしたが

  唇を小さく三針 左の前歯を亜脱臼

  でも 一ヶ月ほどで治りました


  それくらいで済んだのは 手を付いたからで

  代わりに 上腕二頭筋を傷めまして

  こちらは三ヶ月経った今も 少し痛みます




  学んだことは どっさりありますが

  忘れられないのは あの "テレパシーの束"です


   バスの中の人の 優しさが

   束になって 飛んできた…


   そんな能力 まだ持ってたんだ…

   こんなに機械化さた社会に 生きていても

   そういう能力を 人は ふだん忘れているだけで

   失ってはいなかったんだって 思いました



  倒れた背中に降ってきた テレパシーの束

  思い出すたびに ゾクッとします



堀江はるよ 


 
念力どる?
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