十一月の手紙      2020


          目をつぶると 窓の外は 秋の山

          耳には 谷川のせせらぎ



          お湯から上がったら

          お気に入りのパジャマで眠って

          朝ごはんは 部屋で食べる


          荷物をまとめて チェックアウトして

          列車の時間に間に合うように タクシーに

          乗る必要はなくて このまま帰らなくて構わない



            …というのが 「わが宿」の嬉しいところで

           
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            いや 本当のことを言うと 体の都合で

            あっちこっち行きたくても行けないのですが

 
            人混みが嫌い & 慣れない布団で寝るのがイヤで

            元から 出不精 そこへ コロナ

            すっかり ひけちゃったのも 本当です



          わが家の湯舟で ふーっと息をついて

          目をつぶると 窓の外は雪 吹雪になるかも…?

          帰らなくて良いのが 何よりです



                   堀江はるよ
 




   
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