12月のお手紙  2004

                   いろいろなことがありましたね。

                なんだか、とても疲れたような気がしませんか?

      自分が、さまざまな間違いに、つながりを持ちながら生きていることを、

      考えずにはいられない年でした。


     
   古書店で見つけた本の著者の名前を、インターネットで検索しました。

      静止した天秤量りのようにデリケートに自分の重心を感じている、静かな

      書き方に心を惹かれたのですが、見つけたホームページの文章は、少し声が

      大きくなっていました。

      本の書かれた時から、十八年という年月が経っています。

      揺れる世界も、はっきりと物を言うことを促すように感じられます。


        いま私は、出来ることなら

      一生ふらふらと自分の重心を探りながら生きたい。

      不安定に耐えるエネルギーと感性を持ち続けたいと思っています。

      むずかしいことかもしれませんが。


                    2004年も、あと少しですね。お元気で!


                          考えながらもどる
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2004年12月・更新履歴


12月6日   十二月のお手紙



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