十二月の手紙 2022
去年から今年にかけて
余りにも様々なことがあって
しばらく ボンヤリしていました
そんな中で 思ったのは
自分は 生きている…ということ
絵具のチューブに例えれば
まだ 中味が残ってるんですね
1944年の製造ですから
もう 大した分量ではありませんが
丹念に 絞り出してでも 使い切るのが
先立った人達への エチケットと…
そんなふうに 考えるようになりました
いや 別に大したことを
するわけでは ありません
朝起きて 顔を洗って 歯を磨いて
ご飯を食べて その日に出来ることをする
それだけのことですが そこから
草が実を結ぶような 何か小さなことが
自分の中に 起きて来る気がします
* * *
仕事を一つ 始めました
ゆっくり ゆっくり 進めています
絵具を使い切るまで
しばらくは 野の草のように
風に吹かれながら 一日一日を
大切に 暮らしてみようと思います
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