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御心配いただきありがとうございました。
義弟の嫁さんが、釧路と根室の中ほど辺りに住む漁師の娘さんで、
"今年はスケソウダラがとても豊漁だった。昔から、そういう年は
天変地異があるというので、気をつけなさいよ” と言うので、
地震か津波かと予想していたのですが…。
こちらでは、めったに台風上陸がないため、
台風への対処に慣れておりません。
職場から帰るときに飛ばされそうになったり、
夕食時から停電になったり(蝋燭の生活は久しぶり)、
朝起きると隣家のトタン屋根が飛ばされて、その一部が
我が家の玄関の前に突き刺さっていたり。
海に近いので潮混じりの雨が街路樹や庭の植物を襲います。
殆どの葉が塩害で枯れ、痛めつけられた植物は、その後の
更なる台風の影響で、腐り始めています。
十勝の豆、北見の玉ねぎ、空知方面の米など、軒並み大被害。
釧路近郊の野菜もかなりのダメージを受けました。牧草も倒害…
…ということは酪農飼料の供給も難しくなるということです。
その深刻さは、後あと現れてくるでしょう。
植物がダメになると、虫がダメになり、魚のえさが減り、鶴が困ります。
ヒグマも困ります。彼らの食状況が悪くなると、人間の生活領域に来ます。
そして人間も困ります…というより、ヒグマに出会ったら死にます。
冗談ではないのです。キタキツネやエゾシカは、既に私の住居近くでは
当たり前に出会う野生生物になっております。
九月にクープランの「ルソン・ド・テネブル」を演奏する機会を得ました。
台風で停電の夜、蝋燭の灯りのもとで、ヴィオラ・ダ・ガンバを練習。
思いのほか有意義な一夜を過ごしました。
2016.8.21
釧路より M
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