九月の手紙    2014


           航空会社が 乗員や乗客の

           命の犠牲を前提に 事業を計画することは

           あり得ません 事故は不測の事態です


           電力会社が 従業員や周辺に住む人の命を

           場合によって 危険に曝すことも有りとして

           事業を計画することは 許されないでしょう

           たとえ どんなに電力が必要でも



           それなのに 私たちの

           命を守ってくれるはずの国が

           命の犠牲を前提にした方法によって

           日本国の運営という事業を計画することに

           私たちは 賛成するのでしょうか


           武器による戦いに参加することで

           国を守ろうとするのは そのために

           失われる命があるのを 容認することです



           仕方がないじゃないか

           手をこまねいて この不穏な状況を

           眺めていろと言うのか…という議論は

           あまりにも 短絡的でしょう


           仕方がないと思うことは 私たちの能力と 

           私たちに代わって国を運営する人たちの能力を

           信じないことと イコールです


           どんなに困難でも あらゆる英知をもって

           命の犠牲を 前提にしない手立てを

           私たちも 国を運営する人たちも

           考え抜くべきではないか


           命が失われることは

           最善を尽くしきった上での

           不測の事態でなければなりません






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                            堀江はるよ

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2014年 9月 更新履歴


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