六月のお手紙   2005


      十七か八の頃です

     雨の中を 傘に頭をつっこむようにして

     四谷から杉並の家まで 歩いたことがあります

     涙が止まらなくて 乗っていた電車を途中で降りました

     ダーッダーッと わきを通る車の音を思い出します

     青春の甘いお話……ではありません


     いろんな涙を流しました

     どの涙も懐かしい


     涙のつたった頬の若さが愛おしく

     “ Back to the Future ! 

         だいじょうぶよ… ”と

     慰めに 昔へ飛んでゆきたくなります


      六十年生きて 少し悟りました


                          堀江はるよ


                             

                                     雨の道をもどる
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                     2005年6月 更新履歴


                 6月1日        六月のお手紙

                              東と西 …まえがき・写真集

                              コンサートのご案内




       「作曲その周辺」

   6月1日   古典組曲            

   6月14日  古典舞曲へのあこがれ



     「思ったこと考えたこと」

    6月14日   小粒